コネクタメーカー イリソ電子工業

MENU

Sパラメータs-parameters

Sパラメータ(Scattering Parameters)

多重接続において、それぞれ相互の入出力信号の大きさや位相の相互関係を表すパラメータです。

たとえば2つのポートがある場合に、ポート1から出てポート1に戻ってくる信号比率をS11、ポート1から出てポート2へ届く信号比率をS21と順次表して、S11、S12、S21、S22の4つで構成されます。数字二つの前側が受信端、後ろ側が送信端です。ポートが4つの場合はS11,S12,S13・・・・S44と計16個の要素を持ちます。差動伝送の品質確認のためにミックスドモードSパラメータと呼ばれるものもあります。
測定系としてはネットワークアナライザを用いて測定されるもので、自己が出し狙った相手先へ出力される信号の劣化(挿入損失)、自分に戻ってくる信号の大きさ(反射/リターンロス)、相手先と異なる場所への出力(クロストーク)等を表す要素を含みます。
各素子地の持つSパラメータをモデル化し、H-SPICE等の回路シミュレーションに組み込むことで回路全体の動きのシミュレーションを行うことに利用します。