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FPC/FFCコネクタの対応データレートの定義に関してdata-rate-fpc-ffc

FPC/FFCコネクタの対応データレートの定義に関して

基準FFC(長さ100/200/300mm)を使用した測定で、次の2点を定義する

定義①:

  • 差動100ΩにおけるSパラメータより決定し、下記のうち一番低い値を(推奨)伝送速度/Data Rateとする

  • 挿入損失=Sdd21がナイキスト周波数まで、十分な線形性を有している
  • リターンロス=Sdd11/Sdd22が
    1. ナイキスト周波数まで-15dBを超えないこと
    2. ナイキスト周波数の1.5倍まで-10dBを超えないこと

定義②:

特定の規格に対しての評価を実施し要求を満足すること(ただし、Sdd21はナイキストの1.5倍まで十分な線形性有することを前提とする)

特別な記載のない場合、Sパラメータの取得は製品図面で推奨されたもので取得され、実装部分(ex.SMT用の基板側のパッド等)を含んだものとする
(定義②の付帯) インターフェイス規格等への対応・準拠が表記されている場合はその規格の要件を満たす

※GND端子のない製品に関しては、FPC/FFC側で接地処理をして頂く必要があります。

FPC/FFCコネクタの対応データレートの定義化に際して

お客様の混乱を招かぬように一貫性を持たせるために、原則として基板対基板コネクタのデータレート定義との整合性をもたせています。基本的な当社の考え方等については、「基板対基板コネクタの対応データレートの定義に関して」をご参照ください。

FPC/FFCコネクタの対応データレートの定義にあたり、基板対基板コネクタと比較して、下記の点が異なり、対応を要しました。

  • 使用するFPC/FFCの仕様に大きく性能が依存する
  • 長さによって性能が異なる
  • 伝送路全体に占める比率がより高いことが多い/Chip to Chipに近い

上記を考慮し、Sdd21から絶対値の基準を削除し、各種規格への対応とコンプライアンスポイントが一致する例のために、定義②を設けました(一部の基板対基板コネクタにも、適切なトレース分を追加することで適用をします)。

定義②の事例に関しては「高速伝送ソリューション」でも紹介していますので、ぜひご参照ください。

各製品の対応データレート一覧(推奨値)

評価/査定が完了したものから掲載しています(随時更新)。尚、0.5mmピッチのコネクタより実施をしています。

製品 定義① 定義②
製品タイプ シリーズ Data Rate Data Rate 対象規格
フリップタイプ2点接点 12001S 1.0Gbps
12003S 1.0Gbps
スライダー1点接点 9631S 1.7Gbps
9632S 1.7Gbps
9685S 1.7Gbps
9686S 1.7Gbps
フリップタイプ1点接点 9637S 1.7Gbps
9681S 5.0Gbps
Auto I-Lock 11501S 12.0Gbps 25.0Gbps CEI 28G-SR
11503S 12.0Gbps 25.0Gbps CEI 28G-SR
11600S 12.0Gbps 25.0Gbps CEI 28G-SR

対応データレート(推奨値)以上でのご使用に関して

FPC/FFCコネクタの伝送特性は、前述の通り使用する線材に大きく依存するとともに、お客様の実際の機器設計によっても対応可能な速度は変わってきます。当社の定義②に関しては規格をリファレンスしていますが、独自に設定した定義①に関しては、比較的厳しい査定数値となっています。より高いデータレートでの使用を検討されているお客様は、担当の営業員にご相談頂くか、Web経由でお問い合わせください。内容に応じて、貴社での検討により近い内容での追加評価や推奨するFPC/FFCの仕様に関しても、ご提案できる場合がございます。

下記は12Gbpsまでのアイパターン観測時の参考波形です(PBRS=2^7-1)。各コネクタの推奨データレートを超える領域での使用の可能性を確認頂けます。

12Gbpsまでのアイパターン観測時の参考波形

GND端子がない製品の使用時に関して

インピーダンスマッチングのFPC/FFCはシールド層を有しています。FPC/FFC側で接地処理を実施頂くか、特定のピンにシールドを落としたFPC等をご使用頂く必要がございます。